tokusan-ikedaのブログ

地域の宝を再発見します

木村有機農園 研修視察とたたら学習

令和元年7月28日(日)
スサノオ観光バスで「あすなろ会館」出発。
木村有機農園(雲南市吉田町民谷)

 生産から販売、産直市(よってごしな菜)やレストラン(むらげ)での食の提供に取り組んでいる。

代表者は木村晴貞さん。それはそれは熱意のある方。農園が立地する雲南市吉田町は山間地であり、中国山脈のふもと標高500mの高冷地。地形の状況から大量生産や大規模経営によるコスト削減等が出来ないため、「少量でも安全安心で、おいしい野菜作りに取り組みたい」という思いから、減農薬、減化学肥料に取り組んでいる。 創業当時より、消費者ニーズに合った、安全、安心な農産物の生産を心がけている。
野菜・米の生産


 農薬や化学肥料は一切使用せず、安心安全な四季折々の野菜を栽培。お米は減農薬、減化学肥料のいずれも島根県推奨エコロジー農産物。農業の六次産業化で生産加工販売まで一貫して行い地域に貢献できる農業を目指している。


田守り麺


 農村の田んぼを守りたい ―その思いがTAMAMORI(田守り)麺。高アミロース米の米粉を使い、無添加でアレルギー体質の人にも安心。茹で伸びせず、コシが強くのどごしがとても良いのが特徴。


レストランむらげ


 島根県雲南地域で育てられた地元産そばを使った、つなぎを使わない出雲十割そば、農家が丹誠込めて育てたそばを大切に、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の三たてで提供。


鉄の歴史博物館


たたら製鉄の歴史や技術、人々が使っていた道具の展示


■国の重要有形民俗文化財「菅谷たたら山内(すがやたたらさんない)」


 吉田町でたたら製鉄が始まったのは鎌倉時代であるといわれている。この時代から中世までは「野だたら」といわれる移動式の製鉄法が行われていた。


近世に入り吉田町でも高殿を構えて操業が行われるようになると、町内のあちこちで盛んにたたら製鉄が行われ、企業だたらとして隆盛を極めるようになった。


全国で唯一、今に残る「菅谷高殿(すがやたかどの)」は1751年から170年間の長きにわたって操業が続けられ、大正10年にその火が消えた。
※参照:木村有機農園HP、公益財団法人 鉄の歴史村地域振興事業団 HP


 31名の参加者でした。木村農園の代表者木村さんの「土作り」にかける思い、生産した農産物を喜んで食べてくれる消費者の笑顔を思い浮かべながら日夜努力している姿に感銘を受けました。


(文責 みかめ)

野菜作り研修会が開かれました

「安全・安心で、環境にも優しい野菜作り研修会」が開かれ、池田地域の50名近い皆さんが興味を持って参加してくださいました。
●日時 6月26日(水)13:30~16:00
●会場 池田まちづくりセンター
●主催 池田地区まちづくり推進協議会
●主管 特産物等開発研究委員会
●日程 1)開会行事 推進協議会長 あいさつ
     2)講 話
      「安全・安心で環境にも優しい野菜作りについて」
       福間 靖徳さん(島根県農業技術センター)
     3)実践発表と野菜の需要についての話
      ○農業実践発表   松尾 尚子さん
      ○求められる農産物 田中 伸哉さん
     4)グループに別れての感想発表
     5)閉会行事 開発研究委員会副会長 あいさつ
 最初の講話は、「安心・安全で環境にも優しい野菜づくり」と題して、福間さんから土作りの大切さについてのお話でした。肥料の種類、使い方についての説明、「健康な作物は健全な土に育つ」というまとめのことばが印象的でした。
 松尾尚子さんは年月をかけ、無農薬野菜の栽培に取り組み、都会のレストランに食材提供をしていらっしゃいます。その苦労話もさることながら、学ぶ意欲の高さに参加者一同圧倒されたほどでした。

 田中伸哉さんは、平和亭の料理人であり経営者。東京や大阪など都会地のレストランや飲食店に、島根の安心で安全な食材提供を手がけていらっしゃいます。需要と供給のバランスを見極めながら生産者と料理人を結びつけておられる姿と行動力には感心しました。(文責 みかめ)